
最近寝る時間がずれてしまっているせいかりんの寝つきが悪い、さっきやっと眠りについた。
りんを寝せながらダンカンさんの事を思い出していた、オーストラリア人のお婆さん・・・私が高校生の頃ホームステイさせてもらった人。
友達のアイちゃんがアメリカにホームステイに行くのにくっついて行く予定が定員オーバーで急遽私だけオーストラリアに行く事になり・・・・フォストファミリーになってくれたのがダンカンさん。
田舎町の小さな一軒屋に住んでいて家の裏は森だった、ランチのお弁当も夕食も毎日作ってくれていたけど今はっきり思い出すのは朝食のポリッジと茶色い薄っぺらいパン二枚に分厚いバターと紅茶。
雨が降ろうが晴天であろうが・・・・ダンカンさんは来る日も来る日もポリッジを電子レンジで作りミルクと食べその後パンにバターを塗り紅茶を飲むのだった。
ポリッジのブランドはノーネームと書いてあって彼女はそれの事を私に何度も説明した・・・「ノーネームというブランド名で本当に名前がないわけではない」・・・と。
芝生の上を歩けば「今私達は芝生の上を歩いている」と説明をしたし・・・・玄関先の金魚を見れば数をかずえ「3匹」と私に言った、英語やオーストラリアの事を私に教えようとしていたのだろうと思う。
私は何を見ても喜んだのでいつもいつも「グレート!」と言っていた、ある日ダンカンさんの別れたご主人(別れても仲良しらしく良く一緒に遊んでいた・・・ドライなのだ)に「そんなにいつもグレートと言っていたら本当にグレートの時に言う言葉がなくなる」と注意された。
そしてその翌日もポリッジとパン二枚にバターと紅茶をダンカンさんと食べた。
りんを寝せながらその事を思い出していると今すぐにでもあの家に帰りたくなった、もしかしたらもうあの家はないかもしれないが・・・・小さな小さな可愛い家だった。
私は近くの駅から電車にのり午前中は語学学校に通い昼は町でぶらぶらとして夕方ダンカンさんの家に帰った、私が「アイムホーム」と言うとほりの深いブルーの瞳をした白髪頭のダンカンさんはまるで小粒な美味しいクッキーを食べているような細やかな口の動きで笑いながら何かしら言葉を捜し声をかけてくれた。
クリームティーをはじめて体験したものこの国だった、今夜はさむせいか温かい紅茶の美味しかったあの国のあの家に「アイムホーム」と言って帰りたくなった。











































