September 13, 2007

日記
梨がりのお土産
随分昔、お母さんのいない男の子と付き合っていた事があった、立派な一軒家のダイニングキッチンには冷凍食品がぎっしりと揃えられていて…それが私の目には新鮮に見えその家に行くたびに冷凍のドリアやグラタンをチーンと温めて食べてた。
自由気ままな家で、いつ誰が帰ってくるのかもわからなかったが、家の作りの立派さのおかげなのか妙な暗さや乱れたは感じはなかった。
その家族のリズムでうまく回っているように思えていて、自由で良いなとさえ思っていた。ある時その家の妹が家出をして…久しぶりに帰って来た日、家族皆ですき焼きをした。
お父さんが作ったすき焼きを妹はあまり食べずに自分の部屋に行ってしまい、結局残された三人でボソボソと食べた。
慣れない事をしたせいか妹も含め皆気まずい空気で…その家ではホカホカの出来たてのご飯はうっとおしく逆に寂しく感じるのだと思った。
いつもの見慣れた冷凍食品に袋菓子パンペットボトルのお茶…、それがお互いの事を干渉しないで淡々と暮らすこの家のルールの等身大のようで、この家族をうまく回している潤滑油のひとつかもしれないと思った。
時々ご飯やおやつを作って行ったら喜ばれてはいたけど、この日を境にその回数も減っていき結局フェイドアウトしていった…。
私の手の届かない所でのこ家にはこの家の流れがあるのだから中途半端におせっかいを焼くのは良くないかもと思ったから。
あれから10年以上過ぎた今、梨むくのにだって時間がなくあせる事のある朝、それでも普通に果物をむいてやったりお茶を入れてやったり…そんな事が出来るのは幸せだと思う。

Posted by diary at 02:56 PM











































