
父が亡くなってちょうど一ヶ月、暑さのせいか妊婦だからかはわからんが・・・何にもやる気がおこらない。
確かおとといかな〜夕飯に餃子を作った、皮は市販のやつだけどミニ餃子風にしてニイナと二人で30個近く食べたと思う。
餃子は誰から習ったわけでもないけど何故かかなり美味しく出来る、得意料理だ。
何種類か具のパターンがあるけどこの前は白菜にニラと豚肉にした、白菜を小さく小さく刻みながら・・・・気が付いたらやっぱり父の事をボンヤリと考えてしまっていた。
父は餃子が大好きで中でも「湖月」の餃子が凄く好きだった、私はお店には行った事がないのだがいつも父がお土産に買ってくるのを楽しみに待っていたな〜。
父が亡くなって心残りとか後悔とか無いとずーっと思って来た、父は自分の好きなように生きて来た人だったからまず第一に自分で自分の人生にくいなどない人だろう・・・・これで良かったのだとこの一ヶ月思って来た・・・のだけど、おとといの晩一人で白菜を刻みながらふと・・・・・「そういえばこの餃子父に作ってあげた事なかったな」と思った、父が亡くなってから一番私が避けていたかった事・・・・それは父に対しての「心残り」の思い、それがズンっと重く背中から入って来たのがわかった。
多分どんなに親孝行な子供でも親が亡くなった時に心の底から何一つ思い残す事の無い人などいないだろう・・・と心のその部分に蓋をしていたのだった。
私は餃子が心の底から好きだからどうやったら美味しくなるか作っていたら自然とわかる、きっと他の料理を作る時とは違う特別な集中力みたいな物が働いていて・・・・グッと餃子に入り込んでいる感じ、そして父も餃子が何よりも大好きだった事を・・・・白菜を刻みながら思い出し何かが頭の中で一致してしまった。
こういう料理を本当は家族のためにもっと作るべきだったのかもしれない、家のご飯って毎日の事だから丁寧に作っても食べる方はさっさと食べてしまうし(特に私の実家の家族はそうだった)後片付けはめんどくさいし・・・・・カフェとか教室とかみたいにやったぶんだけの満足感がないし・・・・・そう思ってはお店の料理にばかり力を入れ家庭の台所から遠ざかっていた。
父が亡くなってみて今心の底から何が悔やまれるって・・・・・「もっと美味しい物を作ってあげる努力をすれば良かった」という事・・・・。
私も私でサボっていたわけではなかったし色々と忙しかったのも確かだったように思う、でも深夜の台所で一人白菜を小さく小さく刻み塩もみをしてニラと肉と混ぜ皮で包み真剣勝負で焼き上げた餃子をひとくち食べた時の肉汁のジューシーさと皮の香ばしさ・・・・・家庭でもこれだけの味が出来るのだから、むしろ家庭でないと出来ない料理って多い・・・これからどんな風に私は美味しい物と付き合っていくのか・・・今まで少しモヤモヤしていた物がいっきに頭の中でつながった気がした。
初夏の昼、ランニング姿で台所で煮込みうどんを良く作っていた父の姿が昨日見た事のように思い出される、別に悪い事をしたわけでもないのにその姿を思い出すたび「ごめんね」と心の中でつぶやいてしまうのだった。
おとといの餃子はニイナも満足そうに「美味しい!」と言っていた・・・そして「湖月の餃子みたいやな〜」とも言った、私も心なしかそう思っていたので「そう?」と言いつつも「やっぱりな」と思っていた気がする。
そして二人でビール(私はノンアルコール)を飲んだりして・・・・・そんな時間が何よりも幸せだと心底思った、家でしか味わえないこの味よ・・・・。
私のしている教室は・・・「紅茶専門」とか言いつつ・・・・時々手作り餃子(皮も作る時もある)で飲茶をしたり、生トマトと塩だけのパスタがあったりするのはそういう事だったのかも、紅茶やスーツは私の中でお母さんと過ごす時間、餃子やパスタなど家の食事はお父さんと過ごす時間を思い描いた物だったのかも・・・・。
それはもっと大きくわけると、料理は家族・・・・紅茶は女同士(母子や姉妹や友達)ってイメージかも。
それを一回のレッスンにまとめると・・・・紅茶で飲茶みたいな時もあるのだな、なるほど。
何で紅茶なのに餃子やら家庭料理を教室で教えたいのか??スイーツ一本にした方が生徒さんもわかりやすいのでは??とか反対に料理を教えたいなら紅茶はいらないのでは??何で紅茶の入れ方を教えたいのか??とか自問自答しつつも先にしたい事が湧き出て来ていてその理由が自分でわからなかった。
やりたい事の理由なんてわからない方がほとんどなんだけど、モヤモヤとしている事が明確になる瞬間が最近は多い、そういう時期なのかも。
カフェも子供を産んだら再開したな〜〜とメニューを考えるとウキウキもするけど、私にとって美味しい物って何かもっと違う所に気が付かなくてはいけないのかもしれない。
レストランや料理屋に行くのも大好きだし楽しいけど、「私の本当にしたい事」って・・・・・そろそろ本気で地に足を付けて出来る事から取り組みはじめる時期なのかもしれない。
家族って本当に大切です、思ったように気持ちが通じなかったり・・・・・色々あるけど美味しい食べ物や美味しいお茶のある家はちっともお洒落でなくても何故か居心地が良くステキだと思う。
でも今月はミルクティーとスコーン・・・手作りジャムにヨーグルトクリームだから少しお洒落だ。











































