
お店がオープンしている時はどうやったって仕事モードになっているし、綺麗な動線をたどり動くためにはなるべく余計な事に気をとられないのが良い・・・。
騒がしい気持ちでいると一瞬の素材の変化を見逃してしまう事がある、素材はこちらが静かな気持ちで見守っていれば向こうから色々な事をちゃんと発してくる。
私には昔一人の友達がいて、その子はお父さんと中学生の妹と三人暮らしだったお母さんはその子が小学生の頃に亡くなったらしい。
仕事が忙しく家にあまり帰って来れないお父さんは冷蔵庫に沢山の食材を買い置きしていて・・・いつの間にか私はその家に行くたびにご飯を作って帰るようになっていた。
ある夏・・・・・久しぶりにその家に行くと金髪でクルクルパーマの女の子が居間のソファーに座っていた、よくよくその女の子を見るとそれは数ヶ月前に高校生になったばかりの妹だった。
「その頭可愛いけど・・・・・それで学校行けるの??」と私は言い・・・・「学校やめた、美容師になるから」と妹は答えた、ありがちな話と言えばそうなのだけど・・・・・なんせ数ヶ月前までの面影が全然なくびっくりした。
中学の頃の妹はおとなしくまじめな子だった、無理して自分を押さえてそうしていたのかもしれない。
お世話紛いの事をしていた私だって十代だったし、そんな頻繁に友達の家にご飯を作りに行けるわけもなく・・・・・ただそれからは行く回数を増やし・・妹が家出をすればそのたびに連絡をしてむかえに行ったり(お父さんが連絡をしても電話にでなかったので)一緒に就職先を探したりしていた。
その頃その家で一番うけたメニューはキャベツ入り焼きソバとホットケーキのバナナサンドだった。
結局なんとなくその友達とも疎遠になり・・・・風のうわさで妹は水商売しながら実家の家事もこなし楽しく暮らしていると聞いた。
落着いて自分のペースをつかんだのかもしれない、良かった。
あの頃・・・ちょうど小学生〜中学生にかけて、誰もゆっくり話しをしてくれる人が居なかった妹は自分で道を探し決め進むまでに人よりも少しだけ時間がかかっただけのように思う。
いつか妹の事をしっかりと見ていてくれる男の人に出会うと思う、そうなれば良いと思う。











































